むしくいブログ

【B22】家が好きな人 備忘録

 

こんにちは。もじもじです。

私はエッセイや暮らしの本をよく読みます。
個人的な読書感想となってしまいますが、宜しければご覧ください📚

今回の本紹介はこちら⇩

タイトル:家が好きな人

著者:井田千秋

実業之日本社

 

 今回、図書館から借りてきたのは井田さんのエッセイ『家が好きな人』。

 いっとき私はYoutubeで、誰かの生活のルーティーンを観るのに夢中になっていた。部屋の中はおしゃれなインテリアで溢れ、毎日早起きして、料理や掃除、その他家事をそつなくこなす、毎日を「楽しむ」人たちを観ていると、自分もこんな風に毎日を楽しみたい!この人と同じ日用品を使ってみたい!と次から次にワクワクした気持ちが生まれてきて、家事をする手にも力がこもったものだった。

 とりわけ、アナログな家事に興味をひかれ、一時期は箒で床を掃き、その後雑巾で水拭きをしていた時期もあった。ルンバみたいな便利な家電には見向きもしなかったのに、今私の足元ではルンバが一生懸命に掃除をしている。

 家事に対する力がふっと抜けたのは、子どもが生まれてからである。目が回るような毎日の中で、便利家電の便利さからは抜け出せなくなってしまった。( ルンバありがとう!)

 そんな下火になっていた私の生活を楽しむ気持ちを、久々に浮き立たせてくれた一冊が『家が好きな人』というコミックである。なんと言ってもイラストがとても可愛い!登場するのは5人の一人暮らしの女の子たち。皆自分の部屋を愛し、おうち時間を心ゆくまで楽しんでいる。真似してみたい簡単レシピのイラストが描かれていたり、中には招き猫ならぬ招き熊の可愛い置物も登場して、これはとても欲しくて、実際に商品で無いのか、思わずネットで検索してしまった。

 11月も半ばをこえ、やっとこの季節らしい気温になり、ストーブが恋しくなった。夏だと、家に帰っても暑いしな〜と帰宅するのを渋ってしまうが、冬は一目散に家に帰りたくなる。日が暮れるのも早くなり、「早く家に帰って、あったかいごはんを食べて、あったかいお風呂に入って、あったかい布団で寝たい!」と家路を急ぐ。

 学校はいつかは卒業をするし、仕事もいつかは転職や退職をする。しかし、「おうち時間」はずっと変わらず、死ぬまで自分の一番そばにある「環境」である。勉強や仕事といった外の「環境」のために日々の生活を疎かにしてしまいがちだけれど、自分が帰ってくる場所、出発する場所であるおうちでの時間を大切にして、毎日ワクワクを忘れないように過ごせたらな、と考えている。「家が好きな人」はそのエンジンをかける一冊になること間違いなしである。