むしくいブログ
【B25】伝え方が9割 学びのタネ
どうも、ふむむんです。🐛
ここでは本を読んで、私の人生に学びを与えた言葉や考え方を紹介したいと思います。
今回の本紹介はこちら⇩
タイトル:伝え方が9割
著者:佐々木圭一
ダイヤモンド社
【伝え方で結果が変わる】
伝え方は大事だ。人とのコミュニケーションで伝え方次第では険悪な雰囲気になることもある。
例えば、『この資料いい感じに修正しておいて』と言われてもどこをどう修正すればいい感じなのかもわからない。『今日の夜ご飯作り置きしておいたよ』と連絡が入っていたが飲み会があることをそもそも伝え忘れていたため、我慢して飲み会の後も食べるか、素直に相手へ謝罪をして翌朝に食べるか。
付き合いが長いからといって自分の気持ちを汲み取ってくれるでしょ。みたいな相手への思いやりが欠けると痛い目に合うのがオチではないだろうか。
またこどもの頃のように思ったことをすぐコトバにすると誤解を招いたり、認識のズレが生じたりと伝わり方に差異がでてしまうこともある。
人とのコミュニケーションを円滑に行うためには、相手の求めていることや思いやりのあるコトバを不足なく正確に伝えていく必要があるのかもしれない。
コトバは相手を喜ばせることもできる反面、怒らせたり傷つけたりもできてしまう。
自分が言われて不快に感じるコトバは使わないように心がける必要がある。
相手にどう伝わるか考えてからコトバにした方がいいだろう。
【本のあらすじ・学びのタネ】
本書籍のあらすじを簡単に紹介すると。
伝え方にはシンプルな技術があると紹介している。
感動的なコトバはつくることができ、心を動かすコトバには法則があるのだと。
『3つの手順』『7つの考え方』『強いコトバのつくり方』これら3つの法則を理解し実践できれば相手への伝わり方も大きく変わるかもしれない。
この本での学びのタネは5つ。
- サプライズ法
- ギャップ法
- 赤裸々法
- リピート法
- クライマックス法
心を動かすようなコトバを普段どれくらい聞いたり使っているだろうか。
コトバにはそれぞれ価値があると私は考えている。
『ありがとう』心を込めてここぞという時に使うと相手の心にも伝わるかもしれないが、毎回無意識に使っていては安売りしている感じに聞こえてしまうかもしれない。
きっとコトバの価値が下がっているのだろう。
本書籍で紹介している伝え方の技術と同時に、コトバの価値についても意識をしていけるといいのではないだろうか。
聴いていると勇気が湧き出る音楽や感動する映画。
セリフと動きを合わせるドラマや演劇。
教えるためのコトバ、思いを伝えるためのコトバ。
コトバは無限大に変身できる可能性があるのだと私は思う。
【伝え方3つの手順】
【3つの手順】
1:頭で思ったことをそのまま口にするのはやめる
2:お願いに相手がどう考えるか、普段相手は何を考えているのか、相手の頭の中を想像する
3:大切なのは相手の文脈でつくること
コトバは『思いつく』のではなく『つくる』と言う。
日常会話でも意識して話すことより無意識に話している方が多いような気がする。
それは思ったことをそのまま口にしているのだろう。
その方が何も考えなくて済み楽をしているのかもしれない。
相手へお願い事をする時、自分のことしか考えていない要求は聞いてもらえないことが多くなるだろう。こどもの頃はわがままを聞いてくれる大人たちがいたかもしれないが、大人になるとわがままは通用しなくなってくる。少なくとも相手もメリットがあり、お互いがwin-winになるお願いでないと聞き入れてくれない気がする。
もちろんお願いする時は相手の気持ちを考えて伝えることが大事だろう。
例えば、『これ明日までに資料作っておいて。』とお願いするよりは、『〇〇さんはいつも仕事が早くて助かります、これも明日までにお願いできますか?』とお願いした方が受ける側としては気持ちがいい。
日常生活でも『朝ごはん作ってくれてありがとう。』と普通に言うだけでなく、たまには『いつも美味しい味噌汁を作ってくれてありがとう。』と視点を変えて感謝するのもありかもしれない。
大事なことは相手への思いやる気持ちを込めてコトバにすること。
自分が言われて嫌なことは誰だって同じだろう。
普段から相手を気遣ってコトバにしていれば、相手もまた気遣ってコトバにしてくれるかもしれない。
【伝え方7つの考え方】
【7つの考え方】
1:相手の好きなこと
2:嫌いなこと回避
3:選択の自由(人は2つ選択肢があるときの比較が得意)
4:認められたい欲(相手の頭の中に、『他人に認められたい』『いい顔を見せたい』時に効果を発揮する)
5:あなた限定
6:チームワーク化
7:感謝
相手の好きなことを交えて伝えること、例えば『デートしてください!』と直球勝負もいいが『新しくできた喫茶店のクレープがとても美味しいみたいだけど一緒に行かない?』と相手が興味ありそうな話題を交えて思いを伝えてみるのもありだと言う。
嫌いなこと回避というと、正反対のコトバを効果的に使えば心を動かすコトバになるそうだ。
例えば、『ここのラーメンはうまい』と普通に感想を述べるのもいいが、『他の店がまずく感じるほどここのラーメンはうまい!』と少し大袈裟に感じるかもしれないがそんなに美味しいの?と気になるだろう。
他にもペンキの塗り立てベンチに『ペンキ塗り立て』と表現するより、『ペンキが塗り立てのベンチに座ると、あなたの服が汚れます』と表現する方が人は避けるようになるらしい。
人は2つの選択肢を与えられるとどちらかを選ぶ傾向がある。
例えば、仕事で企画書を上司に持っていった場合『ん〜、作り直し。』と門前払いされたものでも、『A案とB案がありますが、どちらがよろしいでしょうか?』と同様に企画書を持っていくと片方を選ぶ確率が高いそうだ。
確かに、漠然と『今夜何食べたい?』と聞くよりは『和食と中華どちらがいい?』と聞いた方が明確な応えが返ってくる気がする。
他人に認められたい、誰しもがそう思っているかもしれない。
『君は人前に出るタイプではないけど、裏方の仕事は人一倍努力しているよね』『これは他には真似できない、君にしかできないことだよ』など自分だけを評価してくれる伝え方は案外悪い気はしない。
他の誰でもない、あなたに伝えているのだと。
街中でよく目にするのはコンビニやお店のトレイに貼られている。
『いつもトイレをキレイに使っていただき、ありがとうございます。』まさにこのコトバはあなた自身に語りかけているコトバなのだろう。
チームワーク化というと、ある街では犯罪に対する注意喚起で”伝え方”を変えるだけで減った事例がある。いままでは『チカンに注意』と表現していたが、『住民の皆様のご協力で、チカンを逮捕できました。ありがとうございます。』と伝え方を変えたそうだ。
確かに町中の人に監視されているような気がしたのか、結果的に犯罪は減少したようだ。
感謝のコトバはとても大事である。
やはり自分のために何かをしてくれたり、協力してくれたりした時は素直に感謝をするべきだろう。
感謝をして欲しいから協力しているわけではないと思うが、感謝の気持ちはコトバにしなければ相手に伝わらないと思う。
心から感謝をしているのであれば、それをコトバにするだけでいいのだ。
ニュースや広告、街のポスターなど見ていてついつい注目してしまうのはやはり引き寄せるコトバを使っているからではないだろうか。
きっとそれは思い立って表現しているだけではなく、相手に誤解をさせないようなコトバを考えてつくられてきているのだろう。
【強いコトバのつくり方】
【強いコトバ5つのつくり方】
1:サプライズ法(広告や商品名をみると商品を際立たせているコトバがある)
2:ギャップ法(AではないBだと伝える)
3:体の反応(涙が出るほど〜。顔が赤くなるほど〜。と体の反応で表現する)
4:リピート法(コトバを繰り返すことで強調できる)
5:クライマックス法(伝えたいことを言う直前で強調させると体制にできる)
強いコトバは人の感情を動かすエネルギーのあるコトバとも言われている。
逆に個性のない普通のコトバは無視され、なかったものとして扱われるそうだ。
有名な広告だと『そうだ、京都、行こう』や音楽では『No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly one』など引き寄せられるコトバたちだ。
ある映画での名台詞は『事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!』
年末になるとよく聴く『上を向いて歩こう、涙がこぼれないように〜』『どんな時も、どんな時も〜』『会いたくて会いたくて震える〜』
”ここだけの話”どれも印象的なコトバだと私は感じている。
私たちの日常生活の中ではたくさんのコトバと触れる機会がある。
その中でも印象に残るコトバ、残らないコトバは確かにあると言えるだろう。
自分のコトバを相手に印象を与えたいのであれば、強いコトバを意識的に活用してみてもいいかもしれない。
コトバにも効果的な使い方があることを学んだ。
いきなり全ての法則を盛り込んでコトバにするのは難しいかもしれない、それでも一つずつ意識していくと相手への伝わり方も変わるかもしれない。
【まとめ】
この本での学びのタネは5つ。
- サプライズ法
- ギャップ法
- 赤裸々法
- リピート法
- クライマックス法
本書籍では伝え方次第で結果が変わることを教えてくれた。
いままで過ごしてきた日常生活で何気なく聞いていたコトバ、使っていたコトバ、それによって相手がどう反応をしていたのか。
人とのコミュニケーションは生きていく上で大事なことである。
コトバに言いくるめられるような生き方にならないように、伝え方の法則を身につけて自分の武器にしていけたら世界が変わるかもしれない。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
コトバは生き物を扱うよう大事に扱うと、活き活きしたコトバで伝わるかもしれない。
本書籍の法則を身につけることで、いままで以上に人間関係が楽になるのではないだろうか。
ぜひ『強いコトバ』を意識してみてはいかがだろう。