むしくいブログ

【B26】小川糸さんの春夏秋冬を味わうシンプルな暮らし 備忘録

 

こんにちは。もじもじです。

私はエッセイや暮らしの本をよく読みます。
個人的な読書感想となってしまいますが、宜しければご覧ください📚

今回の本紹介はこちら⇩

タイトル:小川糸さんの春夏秋冬を味わうシンプルな暮らし

著者:小川糸

扶桑社ムック

 

 今回、本屋さんで手に入れた小川糸さんのエッセイ集『小川糸さんの春夏秋冬を味わうシンプルな暮らし』。

 書店で思わず「ああっ!」とこみ上げそうな声を押し殺し、むんずと掴んだこちらの一冊。作家小川糸さんの日々の暮らしがギュッと詰まったとても素敵な雑誌である。 

 私が好きな三大作家さんは、小川糸さん、小川洋子さん、吉田篤弘さんで繰り返し、この方達の作品ばかりを読んでいる。小川糸さんの作品だとエッセイがとても好きで、ドイツでののどかな暮らしに焦がれたり、私も毎日銭湯に通ってみたいな〜とゆったりとした生活に思いを馳せたり、小川糸さんの毎日には私の憧れがいっぱい詰まっている。

 そんな魅力的な雑誌に出会ってしまったのだから、買うしかない。「嗚呼、ありがたいありがたい」と心の中で呟きながらレジに並んだ。

 小川糸さんはコロナが広まりつつある頃に長野県の森に山小屋を建てた。窓からは木々の緑が目に眩しく、時に庭で鹿や狐と出会うこともあるのだそう。壁1枚の向こうは深い森。そんな自然の中で暮らされている。

 自然の持つ力は本当に凄くて、以前のブログで今の住まいに引っ越してきたことを書いたが、近くに緑があるだけで、気持ちがほどけていくのが分かる。庭の河津桜の成長に喜び、抜いても抜いても生えてくる雑草に呆れつつもその生命力に驚き、猫の額程の畑で採れた野菜で食卓が豊かになる。

 先日、家族旅行で山梨県甲府市に行ってきた。現地では車を使わない、お散歩をメインにしたのんびりな旅行だった。車を使わないのでほとんどを市街地で過ごしたのだが、どこからでも雪を被った南アルプスの山々が見えるのである。盆地なので見渡す限り山が見え、その山の景色が本当に素晴らしく、改めて自然の美しさに感嘆した。

 森の中で暮らすのは、お天気や動物、交通の便など大変なことももちろんあるだろうけれど、お腹の中から深呼吸ができる暮らしを毎日できるのだろうなぁと羨ましく思う。都会に住んでいたり、田舎へ移住したいけどすぐには無理という方は、まずはベランダで小さな植物や野菜を育ててみることをお勧めする。力強い生命力にきっと励まされること間違いなしである。

 小川糸さんの作品はエッセイ以外にも小説も素晴らしい作品が多くあるので、ぜひ読んでみていただきたい。