むしくいブログ

【B10】深く、しっかり息をして 備忘録

 

こんにちは。もじもじです。

私はエッセイや暮らしの本をよく読みます。
個人的な読書感想となってしまいますが、宜しければご覧ください📚

今回の本紹介はこちら⇩

タイトル:深く、しっかり息をして

著者:川上未映子

マガジンハウス

 

 今回、図書館から借りてきたのは川上未映子さんのエッセイ集『深く、しっかり息をして』。

インスタグラムでフォローしている読書家の方達が、こぞって紹介していて私も思わず飛びついた1冊である。なによりまず装画の犬のイラストが可愛い。ふわふわの感触が伝わってくるように思う。

私は読みたい本を選ぶ時、装画や装丁の可愛さ、お洒落さで選ぶことがほとんどである。「お!この本可愛い。小説なのね、どれどれどんなストーリーかな」と言った具合で、いつも選んでいる。

 さて、本作品のなかで私が取りあげたいのは、「2015/10/08 ヨーロッパの足」という箇所である。仕事でスペインへ行った川上さん。ヨーロッパへ行くといつも思うのが、ヨーロッパの女の子たちはなんであんなに可愛いんだろうか、ということ。答えは骨格の違いだ、と川上さん。膝から下が長いのでぺたんこ靴でも、本当にサマになる。

 このパートを読み、学生の頃に語学研修で行ったイギリスの思い出が蘇った。現地ではドイツからも学生が来ており、毎日同じ教室で勉強をした。その中の4、5歳年上の女の子と仲良くなった。持ち物や洋服は特別おしゃれでも無いし、メイクもごくナチュラルなのに何故か、私も真似したい、あの子のようになりたいと思っていた。「ヨーロッパの足」を読み、薄々感じていたことだけど、やっぱりそうだよなと一人で納得した。

 骨格の違いはどうしようにも変えられない。アイメイクをしなくてもぱっちりとした彫りの深い目元、背の高さ、足の長さ。私が思い描くヨーロッパの女の子といえば、黒いスキニージーンズにぴったりとしたTシャツ、足元はラフにビーチサンダルを履いて、長い髪は高めのお団子ヘアに。

かっこいいな、素敵だなと思うばかりだが、とはいえ限りある自分の身体も大切にして、ありのままを楽しんでいかなければ、と一方で思う。

 私はO脚だが、3歳の娘も既にO脚気味。爪の形や目は夫似かな。鼻は私似かな。と、あれこれ見た目に目が行きがちだけど、「元気にすくすく育ってくれれば充分だよね」の一言に尽きる。

日本は他の国よりも、人目を気にしがちな社会で、美の発信地でもある欧米に憧れる機会も少なくはない。ただ、そんな社会の中でも自分を大切にして、自由に一度きりの人生を謳歌して欲しいな、と娘に思うし、私自身もそうありたいと強く思う。