むしくいブログ
【B13】DIE WITH ZERO 学びのタネ
どうも、ふむむんです。🐛
ここでは本を読んで、私の人生に学びを与えた言葉や考え方を紹介したいと思います。
今回の本紹介はこちら⇩
タイトル:DIE WITH ZERO
著者:ビル・パーキンス
訳:児島修
ダイヤモンド社
【死ぬ時は思い出と共に】
人は、遅かれ早かれいつかは永遠の眠りにつくことになる。
その時にきっと今までの生い立ちを振り返り、後悔しない生き方をしてきたか自問自答するだろう。
ある調査で死ぬ前に後悔することは以下2点であるという。
①勇気を出してもっと自分に正直に生きればよかった
②働き過ぎなければよかった
少なくとも私自身は上記のような後悔をしないようにと、自分や家族の将来を想像し実現していこうと努力はしていきたいと思う。
本書籍の表題を見てつい手に取ってしまった。
ゼロで死ぬ?死ぬ時は残った者へお金をしっかりと残しておくべきでは?と。
しかし読んでみて、考え方や価値観は変わった。。。
【本のあらすじ・学びのタネ】
本書籍のあらすじを簡単に紹介すると。
本書籍は有名なアリとキリギリスのイソップ寓話を題材にこんな紹介をしている。
『夏の間、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。
一方の気楽なバッタは、自由に遊んで過ごしていた。
やがて冬が到来した。アリは生き残ることができたが、
バッタには悲惨な現実が待っていた。』
この寓話の教訓は、人生には働くべき時と遊んでもいい時がある、というものだ。
ここで疑問なのは、アリは”いつ”遊ぶことができるのだろうか?
キリギリスの末路は飢え死にだ。アリは短い人生を奴隷のように働いて過ごし死んでいく。
いつ、楽しい時を過ごすのか?誰もが生きるために働かなければならないが ”本当の人生” を生きたい。
この本での学びのタネは9つです。
- 『今しかできないこと」に投資する
- 一刻も早く経験に金を使う
- ゼロで死ぬ
- 人生最後の日を意識する
- 子どもには死ぬ『前』に与える
- 年齢にあわせて”金” “健康” “時間”を最適化する
- やりたいことの『賞味期限』を意識する
- 45〜60歳に資産を取り崩し始める
- 大胆にリスクをとる
老後の人生をどのように送っていくか漠然とした不安がある人、やりたいこともなく将来を想像するのに難色を示す人などへ一度読んでもらいたい。
もしかしたら人生を変えるきっかけになるかもしれないし、ならないかもしれない。
ただ大人になってから子供用プールに入って遊べないように、年齢によってできること、できないことが出てくるのは事実である。
大学を卒業して新入社員として就職し、60歳頃に定年退職をする。
その後はスローライフをしながらたくさん旅行したり、美味しいものを食べたりと考えていた。
しかし、若い頃の体力や気力が60歳になっても同じとは限らない。
【DIE WITH ZEROの考え方】
本書籍で共感した考え方を以下にまとめる。
・人生で1番大事な仕事は『思い出づくり』
・『今』望む経験のうち、今日、今月、今年中に投資できるものはないだろうか。
→腰が重いと感じたら、今それをしないことのリスクを考える
・一緒に経験したい誰かのことを思い浮かべる
→先延ばしにせず今その経験をすることで、この人たちと共にどれだけの記憶の配当が得られるかを想像する
・記憶の配当を多く得る方法を積極的に考える
→経験をしている最中にたくさん写真を撮る
・莫大な時間を費やして働いても、稼いだお金を全て使わずに死んだら人生の貴重な時間をムダに働いて過ごしたことになる。その時間は戻らない。
・まだ『ゼロで死ぬ』という考えに心が動かない人は、その心理的な抵抗がどこから来るのか考える
・仕事が好きで、毎日職場に行くのが好きな人は、仕事のスケジュールの邪魔にならない形で、有意義にお金を使える方法を考える
・死ぬ前に資産が尽きてしまうことが不安なら、生きている限り一定の収入が保証される、長寿年金などの金融商品に目を向ける
・死ぬまでに限られた時間とエネルギーをどう使うか
・親が財産を分け与えるのは、子どもが26〜35歳の時が最善
・『お金を稼ぐこと』と『大切な人との経験』をトレードオフの関係として定量的に捉え、自分の時間を最適化する
・子どもと過ごす経験の価値を定量化することは、子どものために本当にすべきことは何かを、立ち止まって考えるいい機会になる
・お金ではなく、健康と時間を重視すること
→それが人生の満足度を上げるコツなのである
・現在の自分の健康状態について考えよう
→将来、体力が衰えた時には難しい、今しかできない経験にはどのようなものがあるか
・将来の経験をより楽しむために、身体を動かす機会を増やそう
・時間不足で経験をする機会を逃しているなら、金で時間を買う具体的な方法を検討する
・人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる
・人生のある段階で、まだ経験から多くの楽しみを引き出せる体力があるうちに、純資産を取り崩していくべき
→ターニングポイントは45歳
・老後生活の予定地の物価を考慮して、1年間の生活費を計算しよう
・医師の診断を受け、生物学的年齢と予想寿命を確認
→現在と今後の健康状態を把握するために、できる限り詳しく検査する
・デメリットが極めて小さくメリットが極めて大きい場合、大胆な行動を取らない方がリスクとなる
・歳をとると、失うものは増え成功しても得られるものは少なくなる
・あなたを行動から妨げている『恐れ』に目を向けよう、それは合理的なものだろうか、それとも非合理的なものだろうか
→不合理な恐れを、夢や目標の障害としないように
・人生では目の前に常に選択肢がある
→あなたの選択には、あなたの価値観が反映されている
日々の選択に意識的になろう、より良い人生を生きるために、賢明な選択を
『勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった』『働き過ぎなかったらよかった』『いずれ失われること』に目を向けること。
→もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まるだろう。
先のことをあまり考えていなかったが、本書籍を通して考えないことが大きなリスクである気がする。
【タイムバケット】
幸福感を持ちながら『ゼロで死ぬ』を実現するためには、やはり自分のやりたいことをやり続けた人生を過ごすことではないだろうか。
そのために本書籍では心強い手法を紹介している。
『タイムバケット』、現在の年齢から5歳区切り(バケット)で死ぬまでに実現したいと思っているリストを書き出すことだ。
その時の年齢でしかやれないことや、別のことに投資するために固定費の見直しなどにも有効であると考えられる。
下図で紹介しているのは当時30歳だった私がタイムバケットをマインドマップツールを用いて作成したものだ。
一番左側はやりたいことで、右側はなぜそうしたいか理由をざっと書き出したものだ。
実際にこれを80歳くらいまで5歳区切りで書き出してみるとわかるが、高齢になるほどやりたいことが減り、やれそうなことが制限されていくような感じはするだろう。
人生の残り全てを期間で区切って計画を立てるのは大変だと感じた場合は、10年区切りのバケツを3個作り、今後30年間に何がしたいかを考えることから始めてもいいかもしれない。
年齢や体力面の問題が制約にならないうちに、早めに計画を立て、やりたいことを実現させることが目的でもあるだろう。
喜びを先送りにせず、限られた時間の中で幸福を最大化するためには、人生の早いうちに良質な経験をすることが大切であるだろう。
【まとめ】
この本での学びのタネは9つです。
- 『今しかできないこと」に投資する
- 一刻も早く経験に金を使う
- ゼロで死ぬ
- 人生最後の日を意識する
- 子どもには死ぬ『前』に与える
- 年齢にあわせて”金” “健康” “時間”を最適化する
- やりたいことの『賞味期限』を意識する
- 45〜60歳に資産を取り崩し始める
- 大胆にリスクをとる
人生をより良いものにするには、お金、健康、時間という人生の3大要素のバランスをいかに取るかが重要になりそうだ。
どんな金持ちも、あの世にお金は持っていけない。
そして物事には賞味期限がある。そのチャンスを逃さないためにも、大胆に行動する必要も出てくるだろう。リスクを取らないという選択がリスクになるかもしれないから。
私は本書籍を読んでからは日頃から、いつ死んでも後悔しないような生き方が何なのかを考えるようになった。
一つの結論としては、自分に正直に生きることだと考える。
周りから批判されようが自分の生きがいを感じる生き方であれば、信念を持ち続ける覚悟も大事だろう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
やりたいことや目標があると、生きがいを感じられるようになるのではないだろうか。
家族のため、子どものため、友人のため、恋人のため。
誰かのためにやりたいことを考えるのもいいだろうが、まずは”自分のため”に考えてみてもいいのではないだろうか。
一度手に取って読んでみてはいかがでしょうか。