むしくいブログ

【B21】君たちはどう生きるか 学びのタネ

どうも、ふむむんです。🐛

ここでは本を読んで、私の人生に学びを与えた言葉や考え方を紹介したいと思います。

今回の本紹介はこちら⇩

タイトル:君たちはどう生きるか(漫画版)

著者:吉野源三郎

漫画:羽賀翔一

マガジンハウス

【自分で自分を決定していく】

 

 『自分の生き方を決定できるのは、自分だけだ。』

子供の頃は両親や学校の先生の言うことを聞いて過ごすのが当たり前だと思っていた。

もちろん人生経験が浅く、知識も少ない環境で何でもかんでも判断をしていくのは難しいだろう。

それでも日々どう過ごすかを自由に決められる部分も多いのではないだろうか。

誰と友達になるのか、誰と一緒に食事をするのか、誰とどこでどんなふうに遊ぶのか。

 大人になると責任を自分で取る代わりに、自分の生き方を決定できる範囲が広がると思う。

時には自分の選択が望まない環境を生んでいるかもしれないが、それもまた自分自身で決定してきた過程の延長線でしかないだろう。

自分自身で決定できない環境も訪れるかもしれない。

それでも、望まない環境であるのであれば、望む環境に変えられるように自分で自分の生き方を決定していくしかないのかもしれない。

 

順風満帆な人生を過ごしていけるのであれば、それはそれで幸せなことだろう。

しかし、望まない環境が訪れた時にどう選択していくかも大事だと思う。

今苦しい経験をしたことで、将来を楽しめるかもしれないし、またその逆もあるかもしれない。

 

【本のあらすじ・学びのタネ】

 

 本書籍のあらすじを簡単に紹介すると。

人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。

貧困、いじめ、勇気、学問・・・

今も昔も変わらないテーマに、人間としてどう向き合うべきかを見て、考えて、悩んで、発見していく。

そんな2人の姿勢から生き方の指針となる言葉が人生を紡ぐ。

 

この本での学びのタネは5つ。

  1. ものの見方
  2. 勇気と信念
  3. 経験と感性
  4. 偉人の思想
  5. 自分で自分を決定する

 

 私も物語に登場するおじさんと同様、中学生だった自分はコペル君のような考え方を持っていなかった。

読書もせず外で遊ぶことばかり考えたり、勉強や部活も楽することばかり考えていた。

いま振り返ってみるともっと読書をしたり、いろいろ経験をしてきたらと思うこともあるが、自分自身が選択してきた人生に口をだすつもりはない。

きっとその時を全力で楽しんでいたから、後悔をしない人生が送れてきたと思える。

 

人生経験が浅いうちは知識も少ないため、自分の判断を見誤ることもあるだろう。

しかし、それも大事な経験だと思う。

人間は適応能力が高いため、いまの環境を自分自身にとってプラスにしていけるたら、より良い経験をしていけるのではないだろうか。

 

【ものの見方】

  

 コペル君は人間を分子みたいにちっぽけな存在だと言う。

きっとこんな発想ができるのは、固定概念がなく鳥の目のような俯瞰した視点を持っていたからではないかと思う。

私もそうだがだいたいの人は自分中心の考え方をしがちだ。

自分が目の前で見ている風景や現象が全てだと思い込んでしまう。

そして見慣れていくと当たり前の感覚となり、それ以上追求をしなくなってしまう。

おじさんも言っていたが、『当たり前のこと』は曲者であると。

一つのわかりきったことをどこまでも追いかけて考えていくと、物事の大事な根っこの部分にぶつかるのだと。

昔は一家に一台テレビを持つことすら貴重な環境であったのが、いまでは一人一台は携帯を持ち歩いているくらいだ。その時、携帯が誕生するまでどれだけ多くの関係者がいて、どれだけの年月をかけて文化が作られてきたのかを考えることが大事なのではないだろうか。

 

生活がマンネリしていくと、全てが当たり前のようになり考えることをやめてしまう。

自動車の運転でも慣れた頃が危険と言われるように、通勤などで毎日同じ道を走っていることで慣れてしまい、その結果危機感が薄れ注意力が散漫となり事故に繋がるということもある。

そうならないためにも、いろんな視点で物事を見れるように、ものの見方を学んでいくのも大事ではないだろうか。

 

【勇気と信念】

  

 周りの人にどれだけ間違っていると言われても、自分の考えを信じぬける立派な人間に。

そんな立派な人間は大人でもそう多くはないのではないだろうか。

自分で決めたことに突き進む覚悟と勇気は必要だと思うが、何より信念を持つことが難しいと思う。

誰がなんと言ったって自分を信じる心を持てなければ、自分の考えを信じぬくことができない。

ではどうすれば自分を信じられるようになるのか。

私が考える一つのヒントは、知識と経験ではないかと思う。

いくら野菜の育て方を書籍やインターネットの情報を調べようとも、実際に経験をして失敗したら次に向けて改善したり試行錯誤をしなければ立派な野菜は育てられないだろう。

そうやって失敗から学び、試行錯誤することでいつか自分の力で野菜が作れた時自信を持つことができるのだと私は思う。

小さな成功の積み重ねがいまの自分を作り上げているのだとも思う。

 

自分が感じたことを言葉や行動に移せると環境も変わっていくのかもしれない。

一歩踏みだすには勇気がいるし、壁にぶつかるかもしれない。それでも一歩一歩進んでいくことで継続は力となり自信に繋がるのだと思う。

 

【経験と感性】

  

 生まれてからいまに至るまでの経験は自分らしさを形作っていると私は思う。

学校で学ぶのは座学だけではなく、スポーツをしたり、絵や工作したり、音楽をしたりと感性を育む機会がたくさんある。

感性とはある出来事や事象に対し、感じ取った内容を自分らしく表現する力とも言われている。

どんな些細なことでも自分で経験してみなければ、面白さや大変さがわからないだろう。

子供の頃習い事でピアノをやっていた時があった。

どれだけ練習をしても上手に弾くことができない、人前に立つと極度な緊張をしてしまう。

結局当時の私はその苦しみを受け入れることができず挫折をしてしまった。

しかし、いまとなっては当時の苦しみを理解でき、克服方法を考えることができる。

演奏会やコンクールで賞を取るためではなく、自分の好きな音楽を自由に弾けていたらもしかしたら続けられていたのではないだろうか。

何事も自分の好きなことであれば夢中になれるし、そのために必死で努力できると思う。

周りに流されるのではなく、自分が自分らしくいられるよう感性をこれからも育んでいきたい。

 

その立場を経験した者こそが、その苦しみを理解でき、克服方法を知っている。

本書籍で表現しているように、実際に体験して自分がどう感じているのかを知らなければどうするべきかも分からないだろう。

様々な経験を通して感性を育むことで、同じ経験をした相手とも共感できるようにもなるはずだ。

 

【偉人の思想】

  

 書籍というものはその人が長い時間をかけて経験してきた知見を記録した叡智であると思う。

その人がどんな経験をして、どう感じて学び感性を育んできたのかがわかる。

自分で自分の人生を決定していく上で、偉人たちの思想はとても参考になると私は思う。

もちろん研究者のように人類初を追求するのもいいが、すでに誰かが経験していることを自分も経験するのであれば書籍を読んでから経験した方がものの見方も変わるのではないだろうか。

まずはマネからはじめ、そこから自分らしさを追求していければ時間短縮にもなるし学びも多いはずだ。

Time is money. 時は金なりという言葉があるように時間は無限ではない。

情報が多いこのご時世では尚更時間を大事にしていきたい。

いまでは書物だけでなく、YouTubeやインターネットでも始め方を学ぶ機会がある。

活かせるものはなんでも活かして新しいことへチャレンジしていけるといいのではないだろうか。

 

時間はみな平等に与えられている。

同じ時間を生きる中で、どれだけ有意義に過ごせるかは知見だけでなく知恵も必要だろう。

知恵を身につけるためにも、普段から興味を持ち学ぶ姿勢でいることも大事だと思う。

【まとめ】

 

この本での学びのタネは5つ。

  1. ものの見方
  2. 勇気と信念
  3. 経験と感性
  4. 偉人の思想
  5. 自分で自分を決定する

 

 本書籍ではコペル君とおじさんの物語から大事な考え方を学ぶことができた。

 ”自己中心的な考え方だけでなく、自分を世の中全体のほんの一部の存在であると認識し俯瞰的な視点を持つこと”

 ”過去の偉人の言葉や行動をなぞるだけでは立派そうな人にしか慣れない。自分自身の経験を重視し、そこから何を感じたかを深く考え感性を育んでいくこと”

 ”自分自身の過ちは認め、苦しみを理解し克服方法を見出していく。人間は自分で自分の行動を決定する力を持っているのだと”

普段の生活でもコペル君のような俯瞰的な視点を持って物事を考えてみるもの面白いかもしれない。
 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

自分自身はちっぽけな存在だけど、どれだけ向かい風が吹いても、一歩一歩進んでいける。

それが人間であり、自分で自分を決定する力を持っているのだと思う。

書籍のタイトルにあるように、『君たちはどう生きるか』その問いに答えられるのは自分自身なのだから。